19日夜、福島原発3号機への放水活動を行った、東京消防庁ハイパーレスキュー隊の会見が行われた。
作業は、まずガレキ撤去から始めなければならなかった。
普段は、自動でできる海水の取水も、隊員が車外に出て行ったという。
隊長は、くちびるを震わせながら語った。
「ハイパーレスキュー隊は、一般の方より放射能のこわさをよく知っている。
だからこそ、恐怖心に耐え、よくこの任務を果たしてくれたと思う。
防護服に着替えるのも、普段の3倍くらいの時間がかかっていた。
やはり、みんな緊張しているんだなと思った」。
また、別の隊長は、
「隊員は士気が高いのでがんばってくれた。
残された家族に、申し訳ない」と語った。
TVを見ていると、原子力に詳しいとされる学者が、「これぐらいの放射線量は取るに足らない」とか、「問題ない」と言っているのを、今でも耳にする。
しかし、放射能のこわさをよく知っているからこそ、一番に原子力保安院は50キロ圏以上に避難したのだし、最初の1号機水素爆発が起こる前に、東電は「撤退」を訴えたのだと思う。
原発30キロ圏以上の地域の野策物や牛乳に、放射性物質が検出された。
地域経済への影響も、はかりしれない。
首相は、東電に「覚悟を決めて下さい」と、一喝したと言うが、覚悟したのは幹部職員ではなく、関連会社などの一般職員とレスキュー隊だったと思う。
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