全国の「原発ゼロ統一行動」に連帯して3月9日午後開催された、
兵庫県の「東日本大震災・福島原発事故から3年集会」では、
福島県農民連常任幹事の三浦広志さんが講演をしました。
以下、印象に残った点などです。
開拓して数10年積み上げたものすべてが海のモクズになりました。
原発事故により、今もそのままの状態です。
手をつけられないままの開拓地、
雪や雨が降ると湖になってしまう田んぼで、
今後農業を再開することはできないと思います。
それでも、農業の復旧、地域を元気にするために、
農地のガレキを集める復興組合をつくっていきました。
福島の農業の再建と食の安全確保のため、
福島産米の全袋検査、野菜・果物などの放射能検査をしています。
農産物の直売所を立ち上げ、
放射能検査のデータを繰り返し、繰り返し公表していく中で、
安全の信頼を得ていこうと考えています。
経済産業省の太陽光発電実証モデル事業として、
事務所などの屋根にパネルをつけ、雑種地に太陽光牧場をつくろうとしています。
国、東京電力、経済産業省、文部科学省などとの直接交渉で、
事業や賠償の道を開いてきました。
3年経ってもなお震災後のままの原発被害地を知ってもらうため、
原発20キロ圏内ツアーもしています。
今年のテーマは、田んぼアートと太陽光発電です。
私たちの未来はなかなか見えてきません。
でも目の前にある、
私たちにできることを一つ一つ実現していくことで、道が開けます。
発想すること、協議すること、交流すること、行動すること、
そこで生まれた信頼を糧に一つ一つ成し遂げていくことで、
『野馬土』に関わった人すべてに『再生と元気』を実感していただけます。
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