兵庫県教育委員会は、
県立高校の通学区を2015年度から、
現在の16学区から5学区に拡大する計画を進めています。
この計画に対しては、県下の過半数の自治体の議会から
反対ないし慎重にとの意見書が出されていたものです。
受験競争の激化や学校統廃合を招くとともに、
通学費の増大、通学時間増など、生徒と保護者に大きな負担となるものです。
また、「競争が学力を伸ばす」という考え方が世界的には時代遅れであり、
「競争の教育」がむしろ子どもの「学力低下」を引き起こしていると
多くの教育者が指摘しています。
この問題で、7月11日
神戸市中央区の中学校PTA役員会で学区拡大問題を説明した方から
以下の報告が寄せられました。
* * * * *
7月11日、3月のPTA役員との懇談会に参加された方からの要請で、
神戸市中央区の中学校PTA会長・副会長の会議に、
学区拡大反対連絡協議会事務局から
兵庫県高等学校教職員組合の稲次書記次長と兵庫教職員組合の小林書記長が出向き、
17人のPTA役員さんたちに
高校通学区拡大でどのような問題が生じるかを説明しました。
現行の高校入試制度についても、
新しい選抜制度についてもご存じない方が多く、
「もう(学区が)拡大することは決まっているのか?」
「ほとんどの保護者はわかっていない」
「知らないところで実施されるのは問題や」
「中2の親は不安である」
「淡路島へは行けない」
「交通費の分で私学に行かせるしかない」
「自分の子どもの学力を考えるととても心配」
「私の学校にも説明に来てくれますか?」などの
意見や疑問、不安な気持ちが語られました。
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