29日(土)神戸市内で開かれた第2回地域人権シンポジウムで、『上方芸能』発行人の木津川計さんが、「≪都市格≫を大阪はなぜ低下させたのか‐ハシズムで都市格は上がるか‐」と題して講演しました。
京都、神戸、大阪の関西3都のイメージを木津川流に分析して見せました。
≪神戸≫
神戸は澄んだコバルトブルーの港、青春の息吹、異国情緒あふれる街のイメージです。
作家 宮本輝は神戸を舞台に「花の降る午後」というフランス料理店の女性オーナーを主人公にした小説を書きました。
神戸は港からの坂道を登り、須磨浦に沈む夕日を眺めることができます。
イメージを50音にすると「パピプペポ」という耳に心地いい音階です。
《京都》
京都は歴史と伝統のイメージです。
ですから小説にすると「雪の降る午後」、京料理店の女主の恋物語となります。
西山に長い時間をかけて夕日がゆっくり山影に落ちていきます。
「はひふへほ」と、はんなり、やわらかという音階が似合います。
《大阪》
欲望渦巻く都市のイメージが強いですね。
「銭の降る午後」でしょうか。
高層ビルに隠れて、夕日など見えません。
音階も「ばびぶべぼ」とかなりきびしくなります。
でも、私は大阪がこんなに馬鹿にされることには我慢できません。
大阪から大学が消え、文化人が消えていきました。
さらに、橋下府知事の下で、大阪の文化予算はどんどん削られ、文化が抹殺されていっています。
大阪の文化という花を咲かせるためにも、大阪経済を再生させることが求められています。
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