4月28日、今月13日淡路島を襲った地震被害の確認に行きました。
5月1日オープンの県立淡路医療センターへ。
外周の塀から10数メートル先が海で、
北側は2006年の台風で氾濫しそうになった洲本川。
災害対応の立地とはとても思えません。
建物周辺の浸水防止壁に亀裂があり、
すでに補修済みでしたが、写真は見せてもらいました。
知事の「耐震テストできた」発言には唖然とします。
次に、瓦崩落など被害が大きい炬口(タケノグチ)に行きました。
地元の人にお話をお聞きしたり、
洲本市職員が損壊家屋の調査をしているところにも遭遇。
「危険」や「注意」の赤や黄色の張り紙のある家屋が並ぶ路地を通ると、
18年前の阪神・淡路大震災が思い起こされました。
続いて訪れた淡路市防災あんしんセンターは、
これも海岸に近いところで、
隣の広い空き地は「兵庫県企業立地課・分譲中」の看板も見えます。
その駐車場の一部に、長さ30メートルぐらい噴き出た砂が確認できました。
液状化で水と砂が噴出したことが非常によくわかります。
この土地は兵庫県が埋め立て事業を行い、
淡路市が買い取って行政拠点にしていますが、
2011年の台風による洪水被害時も、
「センター」はまわりの道路が冠水し、役割を果たせませんでした。
淡路民商会員でもある西浦の民宿をたずねると、
「市役所の人は、自宅は見ても、客室・浴室などの民宿のほうは見もしない」と不安顔。
浴室はタイルがはがれ、かなりの補修工事が必要です。
この民宿は、1995年の大震災時にも大きな被害を受け、その借入金も残っています。
ゴールデンウィークは予約客でいっぱいだったのに、
全部キャンセルせざるを得ませんでした。
「水道がこわれ、宿泊客も断っている」
「地震保険も5%しか出ない」と悔しさとともに、
再開への強い気持ちが伝わってきました。
兵庫県はやっと、一部損壊で5万円の見舞金を出すとしましたが、
もっと被災者に寄り添う政治が必要だと痛感しました。
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