9月5日開かれた学習企画
「この夏、大飯は必要なかった」の講演・報告(大要)を順次、紹介します。
主催は「原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会」、
「兵庫・憲法県政の会」が協賛した取り組みです。
電力兵庫の会 速水二郎さん 「大飯原発抜きでも、今夏、電力は足りた」
関西電力が5月に発表した夏の最大需要想定は2987万kw。
供給力は2542万kwしか確保できないので445万kw(15%)不足する。
従って原発再稼働が必要だというものでした。
そして、「計画停電のお知らせ」を全世帯に送付し、
原発を再稼働しても「電力不足による計画停電もありうる」と脅かしました。
しかし、この夏の電力需要のピークは2682万kw(8月3日)。
同日の供給は2999万kwで317万kwの余力がありました。
原発による供給は236万kwでしたので、
原発が動いてなくても81万kwの余力があったことになります。
また、関西電力の「計画停電」は、
大飯原発再稼働のための野田政権が指示した「脅かし」のひとつと言えます。
関西電力は、大飯原発が再稼働した後の7月9日には火力発電所8基を停止し、
「電力が足らんと言っていたのに火力を停止するとは何事か」と
マスコミからも非難を浴びました。
その後火力発電所の運転を再開し、供給量は増えましたが、
一方では、中部・中国・四国電力からの買い取りを少なくし、
フル稼働のポーズをとることにしたのです。
まとめとして、この夏の電力需給が示したものは、
「原発なし」でも電力は充分足りるということです。
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