原発事故から一ヵ月が経とうとしている中、
「除染」問題のあり方を「検証」する報道をよく見かけます。
今日のNHK「クローズアップ現代」も、
「除染技術の最前線」を特集していました。
この番組も含め、
原発利益共同体に群がっている大企業などが、
今度は「除染事業」を積極的にPRしようとしています。
今夜のNHKでも、東芝、三菱などの技術を紹介していました。
そもそも、「安全神話」の「片棒」を担いできた企業が、
自らへの反省なしに、「除染事業」に参入しようとすることに
大きな違和感を覚えます。
東電はもちろんですが、これらの企業も真に反省しているなら、
技術などの無償提供を行うのが
社会的立場にある事業者の責任のとり方でしょう。
しかし、その姿は私たちにはまったく見えてきません。
そうなると、「除染事業」そのものも、
利益確保のための事業に過ぎないと思えます。
もともと、現在行っている、
表土を取り除くだけのような除染作業の有効性については、
多くの異論があります。
山林も含めた大規模な除染作業でなければ、
気休めに過ぎないことは素人にもわかります。
原発事故被害者の健康とくらしに国がどう責任をとっていくのか、
もっと深い議論と検証が必要だと考えます。
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