来年1月末から2月初旬にかけて、伊丹市の陸上自衛隊基地で「日本の防衛」という枠組みを超えた、日米共同演習が行われることが明らかになっています。
以下は「しんぶん赤旗」の記事からです。
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ヤマサクラ61は陸自中部方面総監部のある伊丹駐屯地(兵庫県伊丹市)で来年1月31日から2月5日まで実施されます。
8月に入り、同演習の想定を記した「作戦命令001」などの150に及ぶ資料が米国防総省と外部の機関、個人との間で情報交換・共有を目的にした情報ネットワーク「APAN」で公表されました。詳細なシナリオが事前に公になるのは異例です。
それによると、中国を想起させる「ハンナン人民共和国」が、日本からの米軍の撤退を要求し、「ハンナン」主導の東アジア連合に日本を強制的に参加させようと軍事行動を起こすというもの。
「ヤマサクラ61」米軍作成図1をダウンロード
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「ハンナン」と、北朝鮮を想起させる「バルヘ」(渤海)の連合軍の5個師団が、西日本の分離・支配と大阪占領をめざし金沢市と鳥取県米子市に上陸を開始。
侵攻阻止の防御戦闘を実施する陸自中部方面隊を、米太平洋陸軍(ハワイ)・第1軍団前方司令部(神奈川・キャンプ座間)指揮下の米軍地上部隊が支援し、“侵略軍”を打破する内容です。
ここには、「ハンナン」が攻撃・占領した島根県隠岐の島町の港などを、陸自第1空てい団(中央即応集団所属)と、米陸軍空てい旅団戦闘団が共同で奪還する作戦も含まれています。
昨年12月に菅政権が閣議決定した「防衛計画の大綱」で打ち出した、中国・北朝鮮の「脅威」を名目にした「島嶼(しょ)部に対する攻撃への対応」の日米共同作戦を具体化したものです。
【ヤマサクラ演習とは】
米陸軍と陸上自衛隊のコンピューターネットワークとシミュレーションを使用した共同図上演習。
1982年に始まり偶数回は米国内での参謀演習・計画策定会議、奇数回が日本での本演習です。
陸自は5個の方面隊が毎年輪番で実施します。ヤマサクラ61(YS61)では、米軍は米太平洋陸軍(ハワイ)司令官のフランシス・ワーシンスキー中将が、陸自は中部方面総監の荒川龍一郎陸将がそれぞれ総責任者になります。
(しんぶん赤旗8月30日付より)
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すでに、伊丹市では実行委員会が発足し、下記の大集会が計画されています。
また、陸上自衛隊中部方面総監部に対し、「日米共同指揮所演習(ヤマサクラ61)の中止を求める申し入れ」と「中部方面隊創隊51周年記念行事に関する申し入れ」を行っています。
「ストップ!ヤマサクラ61(共同軍事演習)大集会」
〈日時〉2012年1月22日(日)午後1時開会
〈会場〉伊丹市昆陽池(こやいけ)公園多目的広場
【確かめよう、この目で!進行する有事即応体制】
10月16日(日)午前9時~午後3時までの間、陸上自衛隊中部伊丹駐屯地において
「中部方面隊 創隊51周年記念行事」が実施され、一般公開されます。
イラク派兵で戦地を経験した自衛隊が、次のステップへ。中央即応集団を発足させ黒いマスクで顔を隠して何を狙うのか!
世界のどこへでも米軍と一体になって戦える体制づくりが進行しています。
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