あるコラムニストから寄せて頂いたものです。
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この3日に、初代国立民族学博物館館長を務めた、梅棹忠夫さんが鬼籍に入られた。
氏は「文化は民族・地域で異なる。対して文明は普遍性があり、便利なものを生み出す」と解き、「テロ・戦争は文明への挑戦」と続ける。
人類が二足歩行を始めて500万年。以来、自然を耕し、育て、消費して霊長類たる人間のくらしを築いてきた。
それが文化であり、文明なのだ。
中国の古書によれば、「天の命を受けて、天子になった者は、天の意に従い版図を広げるべき。文化を修めた者は、ひなびた他を征服すべし」と説き、他者征服の企てを正当化している。
この論が後ろ盾となって、植民地を、資源・産物をわが物にと、戦争が際限なく続いてきた。
でも、65年前の戦争後、他者を征服してわが利を得る状態は無くなったはず。そんな地球上の人間社会なのだ。
でも一方で、日米安保条約なる不平等条約が存在する。しかも、公然と存在を許されないコトは別項に隠して平然。
もう、他者を攻める武力なんぞ、全く必要ない。
500万年、積み重ねた人間の叡智、文化、文明をお互いに尊重しあって、暮らそうじゃないか。
セイヨウアジサイ
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