8月-子どもや青年が躍動する季節
多くの人にとってその象徴は「甲子園」かもしれない。-詩人・谷川俊太郎は「『甲子園』-こんなに叙情的なひろがりをもったスタジアムが、世界中にあるだろうか」(1984年朝日新聞社「甲子園グラフィティⅡ」)と詠んだ。
今年8月、日本のマスコミをにぎわせたのは、高齢者の所在不明。
その報道に出会った時、一番に頭をよぎったのは、映画「砂の器」だった。
「主人公」が、大阪大空襲で戸籍、住民票が焼失したことを利用して、別人になって「出世」していくー。
行政の「弊害」だけではなしに、現代の新たな「貧困」が高齢者の所在不明問題を引き起こしている可能性も強い。
その解決は、行政主導による「コミュニティ」づくりではなく、住民が主人公の地域コミュニティの再生にこそあるのだろう。
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