「憲法県政の会」は24日、まちづくりコーディネーターの淺野弥三一氏を講師に、
「改めて『災害と防災』について考える」学習会を行いました。
副題は、
「災害をどのようにとらえるか→何を護るか、その防御策を如何に組み立てるか」です。
《印象に残った話》
・災害復興の基本は、国民の暮らし、命の安全をまもることです。いま「安心、安全」などと言われていますが、暮らし、命の安全があってこそ安心があるのです。
・キューバでは、1980年代につくった徹底した観測網によって、風速80㌔ものハリケーンに襲われても、家は失われても人命は失われていません。
・阪神・淡路大震災を経験した者として、いま東日本大震災についても「整理する」時期に来ているのではないかと思います。
・災害に関する観測技術は進んでいるが、気象台が減る中で、だれがリスクに責任をもつのかを抜きに民間事業化が進められています。
・災害論や災害科学が蓄積されてきたが、大学の独立法人化などによって、金にならない研究が止まっている現状があります。
・災害科学に対して、科学的なメカニズムが解明できていないのに、防波堤を高くするなどの対策だけ進めているのは科学的ではないのはないでしょうか。
・日本列島は海、山、川の災害のリスクをもつ世界でも極めてめずらしい国であり、その特性への身構えを持つ教育、地域をまもっていく考えが蓄積されてこなかった歴史があります。
・多少のリスクを背負っても、前に向いていく、生きていくことが地域の人の共有認識になっているかが大事だと思います。
・そして、予知、防災技術の地域共有の認識を高めることと、避難・救助・救援を一体的にとらえ、人間を護ることが大事です。
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