NHK「カーネーション」の時代も1985年になり、
日本がバブル経済におどらされる前夜の様相になりました。
主人公役の女優も新しく代わり、物語は大詰めを迎えようとしています。
戦前から戦後、現代へと、
岸和田市で洋裁師として生き抜く女性の生き様が共感を呼んでいます。
同時に、戦争を庶民の目線からとらえた言葉を、
感慨深く聞いた方も多かったのではないでしょうか。
夫を戦争にとられ、子どもを養いながら店を守る、主人公が言います。
「国民からしぼるだけしぼっといて、何が大東亜共栄圏の盟主や」。
幼なじみが心の病になって戦争から帰ってきます。
再び招集され、すぐに戦死します。
それから20数年後、
日本軍の戦地での行為を描いたテレビを見ていた母親が、
「あの子はやったんやな。あの子がやったんや」とポツリと言います。
テレビ小説の主題とは別ながら、しっかりした視点に共感を覚えました。
1945年、大阪は3月13日に、神戸は3月17日に大空襲を受け
むこの人々の命が奪われました。
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