ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれないに 水くくるとは 在原業平朝臣
ちはやぶる 神代もきかず 原発に
からくりあると 地図染めむとは
天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ 僧正遍昭
天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ
原子炉の灰 とわにとどめむ
忍ぶれど 色にいでにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで 平兼盛
忍ぶれど 色にいでにけり 危ふしは
何シーベルトと 人の問ふまで
あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む 柿本人麻呂
あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の
ながながし言い訳 聞きたくもなし
さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづくも同じ 秋の夕暮 りょうぜん法師
暑くるしさに 宿を立ち出でて ながむれば
いづくも同じ 節電の夏
しらつゆに 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける 文屋朝康
しらをきり どごう吹きあれる 総会で
つらぬきとおす 原発稼動
あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 逢ふこともがな 和泉式部
あらざらむ この世のほかの 願いには
いまひとたびも 動かさじと思ふ
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