6月11日午後、HNK教育テレビは「原発20キロ圏内の記録~福島浪江町 放射能沈黙の故郷」を再放送した。
4月下旬、町職員の警戒区域内の捜索活動に同行したカメラが、沈黙のまちを映した。
地震、津波、原発被害にさらされた被災地の現状を告発する、公開された映像として貴重なものになると思う。
そして、これからこの地で生きようとする被災者には、風評被害ものしかかる。
東日本大震災の復興は、何よりも、地域社会・まちの再建、地域住民のくらしに再建を第一義にしたものでなければならない。
多くの声が示しているとおり、被災者はこのまちで住み続けたいのだ。
それは16年間の阪神・淡路大震の痛切な教訓ではないか。
しかし、今日13日夜のNHKニュース(20:45~)には違和感を覚えた。
それは、16年前の被災地・兵庫から支援に入る自治体職員のインタビューを、関西広域連合の役職で紹介ことだ。
「阪神・淡路」を経験した職員が、被災者のニーズの聞き取りや、家屋調査の判定で16年前の経験を生かして活動している。
その活動のインタビューを関西広域連合の役職名でもって紹介するのは、報道番組として余りにも不自然と言える。
そこに見えるのは、国民の苦難を利用して、地方自治をないがしろにしようとする動きだ。
そこへの警戒もゆるぎなく。
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