県の「塩漬け」土地に批判があがっています。
ちゃんと県民に説明してほしいですよね。
先月の朝日新聞記事の記事です。
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「塩漬け山林」を環境名目で購入 兵庫県、全額借金へ
宅地開発などのため先行取得したまま手つかずになっていた山林を、兵庫県が「環境林」という名目で買い取る事業を進めている。総面積は阪神甲子園球場760個分に上り、総額2千億円近い取得費用の全額を新たに起債する計画だ。「負の遺産」の借金返済を先送りする内容で、ツケを県民に押しつけるものだという批判も出ている。
「環境林」にするのは、1973~2001年度に、県の外郭団体の土地開発公社と住宅供給公社が購入した2941ヘクタールの山林。高速道路沿いなどにあり、宅地開発を進めたり、ゴルフ場目的の乱開発を防いだりする目的で県が先行取得を依頼し、両公社が総額1653億円を投じて取得した。全額を借金に頼った。
だが取得後の景気悪化などにより、いずれの山林も「直ちに活用が見込めない」(井戸敏三知事)状況になったとして、県は昨年3月に「環境林等特別会計」を創設。二酸化炭素の排出抑制などを目的とした「環境林」として、これらの「塩漬け山林」を買い取る方針を明らかにした。
関係者によると、両公社が山林を取得して以降、金融機関に支払った金利などは07年度末時点で約324億円に上る。県の取得価格は、公社の取得価格にこの金利分を上乗せした総額1977億円。
対象の山林のうち1699ヘクタール、1559億円分は03年度以降、県が全額を起債し、両公社から既に買い取った。ただ、当時の起債目的は宅地開発などを想定した「公共用地」。県は県債の返済期限が迫った分から山林の目的を「環境林」に変え、新たな起債の許可を総務省に求める考えだ。事実上、借金返済を先送りすることになる。
県は03年度以降、公社の利払い分を宝くじ収益金で肩代わりしており、09年度末までに79億円を支出した。今後の金利負担も合わせると、2千億円以上が「環境林」に費やされる見通しだ。
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