6日に紹介した渡辺治教授の講演の大要が、
主催団体の兵庫県憲法共同センターのニュースでまとめられていますので、紹介します。
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2013年・・最大の憲法擁護運動を!!
渡辺治教授の2時間15分 熱弁に感動
2月5日夜、兵庫県憲法会議と兵庫憲法共同センターが共催した「新春憲法学習会」は
兵庫県民ホールをいっぱいにした参加者で大きく盛り上がりました。
渡辺治一橋大学名誉教授は
「総選挙後の憲法情勢をどう見るか」のテーマで詳しい資料も駆使しつつ、
まず、民主党政権の変節と歴史的敗北の意味について述べるとともに、
総選挙後の各政党の力関係や国民・世論の動向、
さらに構造改革に反対する革新勢力が伸びなかった原因なども明快に分析しました。
わずかな得票なのに極端な小選挙区制で成立した安倍政権は、
民意から大きく乖離しているにも関わらず、
財界とアメリカ政府の圧力で新自由主義・構造改革再起動・軍事大国化へ
暴走していく姿を解明しました。
安倍政権が日本の政治を新たな段階(新自由主義の第3期)へすすめるため、
自民・維新・民主「三大勢力」が「決められる政治」を呼号しつつ、
「新自由主義改革」を遂行しやすい体制つくりとして、
参院廃止、96条改正、緊急事態規定をすすめている姿も語りました。
小泉・新自由主義構造改革によって分裂した社会の再統合のため、
自民党新憲法草案は、天皇元首化・国旗国歌規定・憲法24条破壊と家族などで、
右翼思考へ国民全体を導く手法も解明しました。
また、「国防軍」問題などに関する行き過ぎたタカ派路線に対する危惧は、
アメリカや同じ保守勢力の足下からも始まっていて、
内部矛盾も激化している事実も示しました。
こうした情勢分析の上で、渡辺教授は
「新自由主義・改憲策動」を打破する運動の課題について、話を進めました。
年末の総選挙結果で、被災地3県・沖縄・東京都知事選の貴重な前進をしたことについて、
切実な国民の要求を大衆運動として強力に発展させたことが、
現実に政治を変革できた例、その芽生えであることを強調しました。
これらを発展前進させるためにも、
毎週金曜に継続されている原発ゼロ運動や
全国で地道に定着している「9条の会」を大きく前進させつつ、
良心的な保守の人々とも一点共同の運動を大きく広げることが重要と述べました。
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