1月14日深夜、6chテレメンタリーが「復興という名の地獄 -震災から17年 神戸で今-」を放送しました。
復興の「シンボル」とされた、新長田再開発事業によって高層ビルのまちとなった地域の中小業者の苦闘を追ったものです。
神戸市は震災後2ヶ月で「再開発事業」を決定。
しかし、それは住民が望んだものだったのか、と問いかけます。
「西日本最大の再開発で、絶対この街はよくなる」が売り文句だった。
高層ビル群に姿を変えても、それは形だけ、建物だけだった。
固定資産税、管理費が払えなければ、差し押さえがくる-地獄だ。
再開発で人の流れが変わり、売上は震災前の2割。
店舗を売ることも、借主を見つけることもできない。
商店主たちの苦悩を描いていきます。
さらに、空店舗を埋めるため、神戸市が、新たな借主に家賃の7割カットや半額補助を行っていることを告発します。
番組スタッフのインタビューに、神戸市は
「空店舗以外の失敗は何もない」と言い、
「神戸の教訓を失敗も含めて発信しないのか」との指摘には、
「(私の部署では)教訓を発信することは具体的には考えていない」と述べただけでした。
また、番組は、「復興を遂げたと言われる街」を訪れた宮城県気仙沼市の商店主たちの姿も追っています。
「神戸市の強制的な再生計画にのっちゃって分譲されただけでしょ」。
年末に仮設商店街を再開し、喜ぶ商店主や市民を映しながら、「行政が描く青写真で、気仙沼市民の思いは反映されるのか」と、問いかけます。
行政主導の再開発事業にほんろうされ続けた被災者。
このまちの復興はいったい誰のためのものだったのかと、告発しています。
現在東京におります関西人です。昨日放送を拝見しました。
震災後も苦難な状況におかれている住民の方の姿を見て非常にやりきれない思いでいっぱいです。
食堂福助の方はその後いかがされているのでしょう
このような状況を今日まで知らなかった自分に憤りを感じます。
投稿情報: ペンギン | 2012年1 月18日 (水) 02:45