東日本大震災から4カ月が経ちました。
7月10日深夜、朝日放送はドキュメンタリー番組・テレメンタリーで、福島放送製作の「酪農家の涙」を放送した。
飯館村の酪農家が、50年間わが子同然に育ててきた牛を殺傷処分に、幾頭かは県内の酪農家に手放さざるを得ない姿を2カ月わたって追ったものだ。
原発事故と放射能汚染を隠してきた東電と政府によって、牛だけでなく、水田も、牧草地も、マイホームも、くらしもふるさとも失ったのだ。
牛を引き取った県内の酪農家も風評被害の被害者なのだ。
被害者が被害者を助ける。
このことを、東電の被害補償の実態と対比して告発していた。
ふるさとを追われ福島市に引っ越し、家賃は補償されても、生活費は自己負担になる。
自殺した酪農家と知り合いだった、別の若い酪農家は、「私は(東電を)決して許さない」と言った。
被災地の「復興」、被災者の懸命な生活再建をマスコミは報道するが、生きていくメドさえ立てようもない地震、津波の被災者、原発事故の被害者には、どう映るのだろうか。
飯館村の全村避難の「決定」から1月余。
先の見えない苦闘は、まだ始まったばかりだ。
写真家の森住卓が、飯館村の様子をずっとブログにアップしています。
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