くらしが貧困となる国民の怒りで国の政権が交代した。幾つか、チエンジしそうな きざしも聞こえてくる。けれど、兵庫県政ではもっと逆チェンジ の様相。鳩山首相でさえ自民公明政権が決めた地球温暖化防止対策をドブに捨て、2020までに25%削減を言うほど地球環境悪化はものすごいスピード。
なのに兵庫県はどうか。CO2排出量7300万㌧-CO2という国内第三位の県で、今年何をやったか。県のホームページを見ると「地球と共生・環境の集い2009」で「井戸知事が電気自動車で13時55分頃公館玄関に到着され、乗りごこちを述べられます。」「プレゼンテーションは”家庭で出来る地球温暖化防止やエコ診断”です」、あとは環境にやさしい事業賞の授与とか「新しいライフスタイルを展開しよう」・・・。
これではダメだと思い、もっと詳しいデータを兵庫県総合統計データを探すと、県内で7300万㌧も排出する内の、大企業トップでもある関西電力神戸支店からのデータには「注」として、平成16年度から関西電力が(数値)を非公開にしたので不明、となっています。それでなるほど「兵庫県だより」の「環境優先の兵庫」記事内容の不思議がわかったのだ。
兵庫県だよりの「低炭素社会づくり」にはこう書いてある。「カーボンオフセット(CO2排出量相殺制度)を構築します。大規模事業者が中小企業者に技術、資金を支援し、協力して削減した排出量を大規模事業者に移転します」と。つまり、関電、新日鉄、三菱重工等々の大排出量・大規模事業者には一言も「削減しなさい」とは言わない、むしろ中小の関係会社を指導してくれたら、「あんたとこのCO2を減らしたことにしてあげましょう」と言うこと。おそらくこの話を聞けば、地球温暖化・気候変化を心配する世界の人々が唖然とする県政が、今現実に兵庫県で「推進」されているのだ。
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