「NPO法人 エネルギー未来を考える市民株主と仲間の会」の、
はやみさんから、6月26日「関電総会」のルポをいただきましたので、ご紹介します。
大飯継続・高浜再稼働へ、関電株主総会
関西一円のご支援で大きな批判を集中することが出来ました
☆異常な警備体制・批判の声を力で押さえつける
6/26・神戸ポートアイランド・ワールド記念ホールで5千人規模の総会が開かれました。
総会が10時からと云うのに、午前7時の警備体制はもの凄い状況でした。
ホールへの道路は全面封鎖、
「ビラ配布・横断幕・のぼり・拡声器全面禁止」を記した一畳分の
「立て看」が5㍍置きに設置され、
株主の通路は金網フェンスを延々と並べてビラを受け取れないようにし、
関電社員数百名、機動隊約50名、水上警察署等の私服大動員で
ホールへの通路を取り囲むすさまじさ。
隣のホールの神戸製鋼株主総会は極めて静かなもので、
いかに「原発推進決定」が重要かを知らされる事態でした。
天候は豪雨、その中、兵庫労連や兵庫原発なくす会、
大阪原発なくす会・労連近畿ブロックから駆けつけた約60人の皆さんと協議。
3ケ所を設定し、警告が逮捕に至らない範囲で柔軟な対応を決め、
「関電株主総会資料を受け取って下さい」で、リーフを配布しました。
この日の集中豪雨も重なり、5000人規模集会の参加者は関電発表で1300人程度、
多くのご支援で配布したリーフは600枚でしたから、
二人に一部を配布することが出来ました。ありがとうございました。
☆総会は、10時から午後2時50分の休み無し討論でした
あれだけの福島事故が現実にあるのに、
「世界最高の安全」を繰り返し、
大飯原発に続く、MOX燃料による高浜原発再稼働に、大きな批判が集中しました。
私たちや反原発の20項目以上の提案の上に、関西の自治体首長の発言も重なりました。
ただ、兵庫県井戸知事・神戸矢田市長は、
言葉の上では脱原発をいいながらも、関電を持ち上げ、
関西のリーディングカンパニーの役割を果たす事を求める姿勢に終始しました。
この点で京都市の代表は市議会の決議として、明確に関電の経営方針の転換を求めました。
大阪市は、昨年と同様、大阪市代表と云いつつ
橋下市長の顧問弁護士がひとりで11件の脱原発提案を行いました。
☆リアルで具体性に富んだ私たち『市民株主の会』提案には大きな共感
4号~12号の私たちの提案は40万株主に届いていますが、
原発をやめて自然エネルギーへ転換すべき事を柱に据えつつ、
近畿一円の関電職場から集中された貴重な情報を駆使した提案で
大きな拍手で論陣をはることが出来ました。
とりわけ、原発推進を強調する巨額収入の関電経営トップの政治活動、
豪華な関電本店などの巨大ビル群つくる一方で電気料金値上げをした関係、
うつ病が広がる関電職場で様々な不詳事件も発生している実態、
発送電分離が進む中で率先して送配電線分離を早めるべき、
オール電化宣伝がいかに浪費社会をつくってきたか、
などなどを事実に基づいてリアルに説明しました。
これらを克服するためにも、
経営の大転換を定款前文に掲げることを求め、大きな拍手を受けました。
反原発グループも多くの原発による重大な問題点を指摘しました。
午後2時頃の採決の頃になると、
ただ関電方針に賛成する関連会社の動員社員の多数だけを頼りにする総会となっていました。
☆この日の主要大新聞の記事は、「株主提案全て否決」との、皮相な見出し記事でした。
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