あす17日は「敬老の日」だ。
今回のつたないコラムは、
「敬老の日」の由縁も薄らぎつつある社会への、年寄りの思いが積もり長いものになる。
国民の祝日に関する法律によれば、
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としているそうだ。
以前は15日だったがハッピーマンデー制度で、
2003年からは9月第3月曜日が「敬老の日」となった。
この日の発祥の由縁が兵庫県多可郡の農村であったことを知る人は少ない。
「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」と、
農閑期にあたり気候も良い9月15日を「としよりの日」と定め、従来から敬老会を開いていた。
そんな庶民の気持ちのこもった「としよりの日」が「敬老の日」となり、
やがて日付も17日になった。
さて、3ヵ月に一度、神戸病院で簡単な診察の後、
固体の薬剤入り注射をブスリとさされる。
この代金8万4000円。
薬局で受け取る毎朝1錠服用の錠剤は140円。3食後は1錠310円。
当日の支払いは、診察・検査料に薬剤費を含めると、後期高齢者10%でさえも2万円に近い。
その他に内科診察でも2000円の支払いがある。
月7万円余の国民年金から保険料などを引かれる84歳と、
同じような年金の80歳の妻との2人暮らしのこの医療費の負担が日本の現実である。
病気で失業して生活保護を受けざるを得ない庶民を
「ナマポ」などと蔑視する政治家のいる日本。
年に一度の「敬老の日」より、常に年寄りも含めた全国民の幸せを考えるのが
国の、行政の仕事じゃなかろうか。
そのために、私も発信し続けていきたい。
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