高視聴率を得たドラマ『JIN‐仁』完結編が終了した。
坂本龍馬と南方仁が保険制度について語り合うシーンがあった。
龍馬は、医療保険について、「なるほど『講』をつくればいい。あらかじめ皆が能力に応じてお金を出し合い、貯めておいて、病人が出たときに、必要に応じてその中から出せばよい」と言っていた。
それが、大政奉還の建白書の「九」に加えられるというものだ。
しかし、最終回、現代に戻った仁はヒロイン橘咲の子孫に会い、語り合う。
その中で、医学史を研究している咲の子孫のミキは、「このようなことがあったから、日本の医療費における国民負担は世界でもおどろくくらい低い」というセリフがあった。
このセリフに違和感の覚えたのは、私だけだろうか。
医療費の窓口負担がどんどん引き上げられ、病気になっても医者にかかれない。
高い保険料が払えず、保険証を取り上げられて、医者にかかれず命を落とす人もいるというのに。
医療行為に真摯に取り組む主人公の姿を描いた作品だっただけに、最後のメッセージはとても残念です。
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